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zoom RSS 『ヒトラーの贋札』

<<   作成日時 : 2009/02/23 22:04   >>

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 第81回アカデミー賞が発表されました。日本でもベストセラーとなったドイツの小説『朗読者』を映画化した『愛を読むひと』は、主演のケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞しました。おめでとうございます! 『愛を読むひと』は、まだ公開されていませんので、今日はドイツのイケメン俳優アウグスト・ディールが出演している第80回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品をご紹介します。

【あらすじ】
 第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツは、贋のポンド紙幣を作ってイギリスの経済を混乱させようと計画、ザクセンハウゼン収容所に特別班を作り、囚人を集めて極秘に贋札作りを進めていた。その作業班に、ユダヤ人のサリーも加えられることになった。サリーは、偽造パスポートや偽札などを作って暗躍していた贋作師。サリーが手を貸せば、完璧なポンド紙幣を作ることができるが、同じ作業班にいるユダヤ人の中には、ナチスに手を貸すことに抵抗を示す者もいた。しかし、命令に背けば、自分の命が危なくなる。果たして、サリーはどんな手を打つのだろうか……

【感想】
 本作品は、実際にナチスの贋札作りのメンバーだったアドルフ・ブルガーの著作『ヒトラーの贋札 悪魔の工房』をもとに、フィクションも加えて映画化したものです。ナチスは贋札作りを「ベルンハルト作戦」と名付け、ザクセンハウゼン収容所に印刷技師や元銀行員など、特殊な技能を持っているユダヤ人たちを集め、働かせていました。作業員たちは、同じ収容所の他の囚人たちとは隔離され、まともな食事や休憩時間なども与えられ、特別待遇を受けていました。この映画でも、休憩時間に卓球をしたり、パーティーを開いたりするユダヤ人たちの姿が描かれています。

 映画では、印刷技師のブルガーを、人気俳優アウグスト・ディールが熱演しています。主役のサリーは、ウィーン出身の俳優カール・マルコヴィクスが演じていました。マルコヴィクスは、何ともいえない含みのある表情をする俳優で、演技力も抜群で存在感がありました。

 深刻なテーマの物語ですが、ユダヤ人の困難な状況を強調する演出ではなく、ユーモアあふれるシーンやスリリングな場面を組み込み、エンタテイメント性の強い映画に仕上げられています。でも、過酷な運命をたどったユダヤ人たちのことを考えると、こんな軽妙な映画を作っていいのかな、とも思いました。


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