『es[エス]』 2001/ドイツ/119分

めちゃくちゃ気が重くなるドイツのサイコスリラー映画をご紹介します。

【あらすじ】
模擬刑務所に二週間入り、看守か囚人の役を演じれば高報酬が得られる、という新聞広告に興味を持った主人公のファハト(M.ブライプトロイ)は、取材目的で応募し、囚人役になった。刑務所は大学の地下にあり、被験者たちの様子は所内に設置されたカメラを通して、いつも教授や助手が監視しており、安全は確保されていた。
ただの実験、ただのお遊びのはずだったが、しだいに看守たちが暴走をはじめた……。

【感想】
アメリカで実際にあった話をもとにした映画です。非常に重い内容でした。
囚人役のファハトは、面白いネタを作ろうと看守を挑発しますが、そのうち冗談が通じなくなり、次々と厳罰を与えられます。徐々に心の余裕がなくなり、不安感が増していくファハトの様子を、ブライプトロイが巧みに演じていました。
看守役の中では、ベルスが突出しています。最初は、誰とも打ち解けず、まじめで内向的だったベルクが、権力とともに増長し、凶暴化していく姿はとてもおそろしかったです。

興味深い内容でしたが、非常に後味の悪い映画でした。

原題はドイツ語で「Das Experiment」(実験)。邦題は「無意識」という意味をもつ心理学用語のドイツ語中性名詞「Es」からとったようです。このタイトルの意味は、すぐに分かりませんでした。

画像

『es[エス]』 2001/ドイツ/119分
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本:ドン・ボーリンガー/クリストフ・ダルンスタット/マリオ・ジョルダーノ
出演:モーリッツ・ブライプトロイ(『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』 『太陽に恋して』 『アグネスと彼の兄弟』 『素粒子』『ラン・ローラ・ラン』)
クリスチャン・ベルケル
オリヴァー・ストコウスキ


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