『白バラは散らず』

 この本は、ヒトラー政権下でビラをまくなどの抵抗運動を起こした「白バラ」グループの中心人物ショル兄妹の姉が、弟たちの思い出などを綴ったものです。
 兄妹の生い立ち、一時期ヒトラーに魅了された青春期、そしてミュンヘンでの大学生活と抵抗運動から処刑までの詳細が綴られています。さらに、実際に配布された「白バラのビラ」の内容も紹介されています。

 姉の目線で淡々と書かれており、劇的な生涯を送ったショル兄妹の実像がよく伝わってきます。特に、ショル兄妹の家庭環境についての記述は興味を引きます。彼らの父親は、子供たちが、まっすぐ自由に生き抜いてくれるよう、いつも願っていました。命を懸けて自由な世界を築こうとしたショル兄妹の信念は、生まれ育った家庭で培われていたことが、本書を読んでよく分かりました。


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