『盗人の王様』2005/ドイツ他/109分

2005年ドイツ映画際の上映作品です。

【あらすじ】
 ウクライナの小さな村に時々現れるカルーゾは子どもたちの人気者。彼はドイツでサーカスを興行し、各国をまわって才能のある子をスカウトしている、と思われていた。
サーカスに憧れている10歳の少年バーブは、自慢の曲芸をカルーゾに見せ、ドイツで働かせてくれるよう頼み込んだ。そして13歳の姉と共にベルリンに行くことになった。
夢のサーカスでスターになれる! と大喜びのバーブ。しかし、その裏でカルーゾはバーブの父親に金を払っていた。ベルリンでバーブを待ち受けていたのは「盗み」の仕事であり、姉は売春宿へと売られていった。バーブは姉を救い出して故郷に戻ろうとするが……。

【感想】
 人身売買をテーマにした映画です。陽気で頼もしく、お菓子もくれるカルーゾのことをウクライナの子どもたちは心から慕っていました。カルーゾに選ばれたバーブはうれしくて満面の笑みを浮かべますが、やがてその愛らしい顔が苦痛にゆがむことになります。子どもたちが殴られ、少女が乱暴される場面はあまりにむごく、とても目を開けていられませんでした。
カルーゾが時折浮かべる悲しい表情を見るたびに、やるせない気分になりました。

 気が滅入るストーリーでしたが、幻想的な美しい場面もあり、心に残る作品でした。

この映画は、ドイツ、スロヴァキア、オーストリア、セルビア・モンテネグロ、フランスの共同製作です。

König der Diebe
監督:イヴァン・フィラ
脚本:イヴァン・フィラ
出演:
ラザール・リストヴスキ
ヤーシャ・クルティアソフ
カタリーナ・タールバハ

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