『和独大辞典』第1巻 買いました!

待ちに待った和独が届きました!
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最初、ドイツのアマゾンに発注したのですが、全然入荷する気配がなかったため、他の書店に切り替えて手続きを済ませ、ようやく日本に届きました。

まずは執筆者や校正者のお名前が載った頁を確認。執筆者もさることながら、校正者も錚々たるメンバーです。
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次に、「緒言」を拝読。この辞典の特色や、完成するまでのお話、謝辞が書かれています。辞典づくりに携わった方々の熱い思いが伝わり、感動しました。
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さて、いよいよ内容をチェック!
といっても、どんな単語を調べたらよいのか思いつかず、とりあえずテキトーにぱらぱらめくってみました。
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紙面の体裁はとても良いです。行間や文字の組み方など、バランスが良くて読みやすいです。


とりあえず、目に付いた見出し語類をピックアップしますと……

「卑弥呼」「烏帽子」「越後獅子」「八紘一宇」「五右衛門風呂」「違い棚」「ええじゃないか」

「デパ地下」「がん黒」「援助交際」「古女房」「ゲーセン」「ぶりっ子」「茶髪」「美白」 (ちょっと死語っぽいのもありますが^^;)

「イタ飯」「ちゃんぷるう」「がり」「板わさ」「青汁」「どら焼き」「鮟肝」「牛丼」「江戸前」

「いけず」「いごっそう」「いけてる」「ごっつい」「ちゃんちゃらおかしい」「だべる」

「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣くと<泣いて>も蓋取るな」「阿弥陀に被る」「郷に入って<居て>は郷に従え」「呉越同舟」


他にも、聞いたこともないような植物の名前や、さまざまな分野の専門用語も多数掲載されています。

「姫夜叉五倍子」などは何と読んだらよいのかも分からず、ローマ字綴りで読み方を確認してしまいました(笑)
これは植物の名前で、himeyashabushiと読み、ドイツ語ではdie Erleと言うそうです。

しかし、この辞典のスゴイところは、見出し語だけではありません。
文例が豊富なのです。
しかも、出典が多岐にわたり、この文例を読むだけでも面白く、勉強になります。

例えば、「…ちゃう」を調べますと、以下のように載っています。

-chau …ちゃう Verschleifung v. -te・shimau …てしまう ; informelle Redeweise, bes. in Tokyo u.Umgebung;  (中略)

と載っていて、

「このままじゃ世界が終わっちゃうのよ」>>Wenn wir nichts unternehmen, geht die Welt unter.<< (Murakami, Sekai no owari,236/209)

という文例が紹介されています。

さらに、

「気持ち悪いんだよ。風邪引いちゃうよ」>>Aber du weißt doch, wie unangenehm das ist. Nachher erkälte ich mich noch!<< (Kirino, Out, 29/42)

という文例や、吉本ばななの『Tugumi』の文例なども載っていました。


巻末の出典一覧を見ると、実にさまざまな文献が載っています。

芥川龍之介や夏目漱石、森鴎外などの作品だけでなく、村上春樹、小川洋子、柳美里、横山秀夫などの現代作家の作品も載っていますし、さらには「女性セブン」までも載っています。(いったい女性誌からどんな例文を使ったのでしょう?? すごーく気になります。)

この和独大辞典、引くだけでなく、「読む辞典」としても楽しめそうです。

この記事へのコメント

おじゃる
2010年01月30日 21:55
まさに言葉は生き物!という感じですね。
ドイツ語を通して日本語の再確認ができそうなかんじですね。
でもこの辞典を作った人々、「ガン黒」を執筆をされたドイツの方、どんなふうに思われたでしょうね…。
Anna
2010年01月30日 22:38
おじゃるさま、コメントありがとうこざいます!
そうそう、まさに仰るとおりで、この辞書は日本語の勉強にもなるんです。いろいろ言葉を調べ始めると、面白くて止まらなくなります。
「がん黒」、理解できないでしょうねー。でも、今はヨーロッパで日本のアニメとかコスプレとか人気があるようなので、その感覚で理解してもらえるかも知れませんね。
ところで、ブレヒトの劇はいかがでしたか? よろしければ、ご感想を教えてくださいね!

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