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zoom RSS ドイツ映画『エフィ・ブリースト』

<<   作成日時 : 2010/03/14 21:12   >>

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 先日、ドイツから取り寄せたDVDを2本観ました。どちらもドイツの作家、テオドール・フォンターネ(1819-1898)の小説『エフィ・ブリースト』を映画化した作品です。

『EFFI BRIEST』 (ドイツ/2009年/113分/ヘルミーネ・フントゲブルト監督)*ドイツ語字幕付き
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『FONTANE EFFI BRIEST』 (ドイツ/1974年/135分/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督)
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【あらすじ】
 時は19世紀。地方貴族の一人娘エフィは17歳の時、両親の強いすすめに従い、20歳も年の離れた男爵のフォン・インシュテッテンと結婚する。エフィは夫の任地である北ドイツの小さな町ケッシンで結婚生活を始めたが、堅物の夫との単調な暮らしに息苦しさを感じていた。そんなあるとき、エフィは夫の友人であるクランパス少佐と知り合い、やがて夫に隠れて逢瀬を重ねるようになる。しかしインシュテッテンが出世してベルリンで勤務することとなったため、エフィはクランパス少佐と別れ、夫と共にケッシンを離れた。
 6年後、ふとしたことからクランパス少佐がエフィ宛に書いたラブレターをインシュテッテンが読んでしまい、不貞行為が発覚する。秩序を重んじるインシュテッテンは、クランパス少佐に決闘を申し込み、二人の男は銃を手に向かい合う。

【感想】
 原作を読んでいないので、とりあえず岩波文庫の『ドイツ文学案内』に出ていたフォンターネ作品の解説を読んでから映画を観ました。解説によると、『エフィ・ブリースト』はドイツの『ボヴァリー夫人』といわれる小説で、「一女性の運命を通じて、時代の内部の崩壊のさまが明らかにされている」作品と紹介されていました。
 
 フントゲブルト監督の映画は、ストーリー的にはほぼ原作に沿ったもののようでしたが、エフィの雰囲気は現代風で、ラストも原作とは異なっていたようです。このラストシーン、私は悪くないと思いましたが、原作を愛する人たちの中には「納得がいかない!」と思われている方もおられるようです。

 キャストは豪華でした。主人公のエフィは今とても輝いているドイツの女優ユリア・イェンチが演じていました。さらにフォン・インシュテッテン男爵は、『善き人のためのソナタ』で劇作家ドライマンを演じた名優ゼバスティアン・コッホでした。気難しそうな中年紳士の役、とてもすてきでした。

 一方、ファスビンダー監督の作品は、芸術性が高いというのか、一筋縄ではいかない(笑)仕上がりで、よく理解できませんでした。
 フォンターネの原作を単純に映画化したのではなく、原作をもとに監督のイメージで独自の作品を作り上げたという感じでした。セリフも少なめで、随所随所で画面いっぱいに物語の状況を説明する文章が現れます。(しかも文字はFraktur<ヒゲ文字>でしたので、非常に読みづらいです。)

 ハンナ・シグラがエフィを演じていたのですが、何と言うか、人間離れしたお人形さんのような不思議な表情をするので、ますます芸術っぽい雰囲気になっていました。(レベッカ・ホルンの映画ほど難解ではありませんが、それに近いものがあります。)


 『エフィ・ブリースト』の邦訳は『罪なき罪』という書名で岩波書店から出ています。
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