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zoom RSS 『ベルリン陥落1945』(ドイツ・ポーランド/2008/131分)

<<   作成日時 : 2010/06/12 22:36   >>

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 DVD『ベルリン陥落1945』を観ました。
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 映画の原作は、『ベルリン終戦日記―ある女性の記録』です。

【あらすじ】
 1945年4月、ソ連軍が侵攻してきたベルリンで銃撃戦がはじまりました。市民たちは建物の地下室に避難していましたが、やがてソ連軍が街を占拠し、兵士たちが略奪や陵辱をしはじめます。そんな中、ロシア語を話すことができた主人公のドイツ人女性ジャーナリストは、襲われそうになっていた同胞を助けようと兵士を説得しますが、逆に自分が捕まり暴行されてしまいます。身の危険を感じた女性は、生き延びるためにソ連軍の司令官を愛人にしようと決意しますが…

【感想】
 この映画ではドイツ人が戦争被害者として描かれています。今までナチス・ドイツは加害者として描かれることがほとんどでしたが、最近はドレスデンの空爆を扱った映画のように、ドイツが受けた被害をテーマにした作品が増えてきたようです。
とはいえ、本作品はドイツ人の苦しみばかりを強調したような内容にはなっていません。ドイツ軍兵士に虐殺されたソ連の子供たちの話が出てきたり、ソ連兵士たちの素朴な素顔が紹介されたり、ドイツ人とソ連兵たちが仲良くパーティーを楽しむ場面などもあり、複眼的な視点で作られています。

 同じ女性として、見るのが辛い映像も多くありましたが、悲惨な状況に置かれながらもたくましく生きていこうとする女性たちの姿には心を動かされました。

 良い作品ですが、なぜかレンタルショップでは「戦争アクション」コーナーに陳列されていました。アクションというよりヒューマンドラマや文芸などのコーナーがふさわしいと思うのですが…。そういえば、DVDのケース(上記)もアクションっぽい雰囲気が漂っていました。

 ちなみに、ドイツで販売されているDVDは以下のようなデザインです。(Anonymaは「匿名」という意味です。原作も著者の意思により匿名で出版されています。)
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 主役の女性はニーナ・ホスが演じ、アウグスト・ディールも出番は少なめですが重要な役で登場しています。ベテラン女優イルム・ヘルマンも存在感がありました。DVDレンタルのみではもったいない作品です。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
Annaさま、こんにちは!

レンタルショップで見かけたきりで未見ですが、絶対なんか間違えていますよね。パッケージの表だけ見たら『ヒトラー−最期の12日間−』をソ連側の視点で描いたものかな、と思ってしまいます。それに戦争オタクしか見なくなっちゃいますよ。
どうして原題を活かして『ベルリンの女』とかつけなかったんでしょうね。
みんみん鳥
2010/06/13 17:31
みんみん鳥さま、こんばんは。コメントありがとうございます!
この作品の扱われ方、やっぱりおかしいですよね。内容を考えると、文芸ファンに訴えるようなパッケージにした方がゼッタイに良いと思います。
原作の邦訳も文芸系の老舗出版社から刊行されているというのに…
文芸系よりも戦争オタクの方がお客さんの数が多いのでしょうか…
良く出来た作品ですし、きちんとした字幕も付いているので、この扱われ方は残念です。
Anna
2010/06/13 23:03
Annaさま、こんにちは!

DVD、やっと見ました。なぜこの内容であのパッケージ・・・、と言わざるを得ませんね。
オリジナルを生かして映画公開すれば、新聞や女性誌などで取り上げられるほどのいい作品だと思うのに、ほんともったいない・・・。

少佐に想いを寄せる女性兵士とか、原作にない登場人物もいましたね。
みんみん鳥
2010/08/15 09:28

みんみん鳥さま、こんばんは!
コメント、ありがとうございます。
ご返信が遅れてしまってすみません!

DVD、ご覧になったのですね。やっぱり、あのパッケージはかなり違和感アリ…ですよね
良い作品なので、きちんとした形で劇場公開してもらいたいものです。(映画祭でもいいので。)

原作を読んだときは、この内容でどうやって映画化するのだろう?と思いましたが、
映画用にうまくまとめられていましたよね。
有名な俳優さんも結構出ていましたし、ドイツではそれなりにヒットした映画と思われるのに、なぜこんな扱いを受けるのか…(←しつこいですね)
Anna
2010/08/17 21:30

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