ストラスブール美術館所蔵「語りかける風景」展

渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中のストラスブール美術館所蔵「語りかける風景」展に行きました。

展覧会のサブタイトルは「コロー、モネ、シスレーからピカソまで」となっていましたが、ドイツ系の画家たちの作品も結構ありましたよ~
(ドイツ系画家たちの作品一覧は記事の最後にまとめましたので、ご興味のある方は最後までご覧くださいね。)

先日出かけたオルセー美術館展ですっかり気に入ってしまったスイス人画家フェリックス・ヴァロットンの作品も二点来ていました。
二点のうち、普通の風景画の方は特に印象に残りませんでしたが、1921年に描かれた「水辺で眠る裸婦」という作品は良かったです。裸婦とボートを漕ぐ人たちの姿が描かれている絵ですが、何とも言えない奇妙な雰囲気が漂っているのです。草むらの上に横たわる裸婦の絵だけでしたら何のインパクトもないのですが、裸婦とボート漕ぎの人たちが一緒に描かれていると、すっごく違和感があるのです。この絶妙なアンバランスさがヴァロットン作品の魅力です。

ミュージアムショップでは、定番の絵ハガキやクリアファイル、一筆箋のほか、コースターやアロマオイルなどもありました。またフランス直輸入の雑貨もいろいろ来ていました。ザ・ミュージアムのショップは、いつもセンスの良い品を多く取り揃えているので、いろいろ欲しくなってしまいます… といっても、今回も絵ハガキしか買いませんでしたが。

絵を見た後は、ドゥ マゴ パリでアルザス地方の伝統料理「キッシュとシュークルート」をいただきました
「シュークルート」ってドイツの「ザウアークラウト(発酵させた塩漬けキャベツ)」のことなんですね! 知りませんでした。「シュークルート」とフランス語で発音すると、美味しそうなおしゃれなお料理のように思えます。

今回のお料理の中では白ソーセージが絶品でした~ 
欲を言えば、もっとシュークルートをドーンと盛ってほしかったな…

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今回展示されていたドイツ系画家たちの名前と作品は以下の通りです。

★ハインリヒ・カンペンドンク「森」1919年
下記写真の真ん中の作品が「森」です。柔らかい色彩の風景画が多い今回の展示作品の中で「森」は一番浮いていました。とにかく、色彩が強烈です。
カンペンドンクはナチスに教職を罷免され1933年にアムステルダムに亡命したそうです。いかにもナチスが嫌がりそうな雰囲気の絵でした。

★レオポルド・フォン・カルクロイト「伯爵夫人マリー」1888年
デュッセルドルフ生まれの画家。ミュンヘンで絵を学び、「バイエルンのバルビゾン」と呼ばれたダッハウの森で写生をしていたそうです。ダッハウといえば、強制収容所のイメージしかありませんでしたが、昔は良い場所だったのですね…

★マックス・リーバーマン「アムステルダムの孤児院の庭」1894年
下記写真の右の作品です。白のアクセントが効いた温かい雰囲気の絵でした。リーバーマンはユダヤ人実業家の息子で、ドイツ印象派の第一人者とのこと。

★ヨハン=フリードリヒ・ヘルムスドルフ「ホバーデンの廃墟」1832年
下記写真の左の作品です。ドイツの「黒い森」などを好んで描いた画家とのことです。

★マックス・エルンスト「暗い海」1926年
ずっと見ていると不安になってくるような絵です。今回展示されているドイツ系画家たちの作品は、全般的に色彩が暗い… 

★カルル・ロットマン「バイエルンの風景」制作年不詳
ロットマンはバイエルン王国の宮廷画家。国王ルートヴィヒ一世の援助を受けてイタリアに留学していたそうです。

★オスヴァルト・アッヘンバッハ「古代ローマ遺跡のある風景」1873年
デュッセルドルフ出身。何度もイタリアを旅した画家。

★ルー・アルベール=ラザール「サナリー」1928年頃
この画家はドイツの詩人リルケの恋人だったそうです。彼女の絵そのものは印象に残らなかったのですが…
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上の写真は美術館で購入した絵葉書。左から「ホバーデンの廃墟」「森」「アムステルダムの孤児院の庭」


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