テーマ:ドイツ語圏作家の本

『ベルリン終戦日記―ある女性の記録』

2年前に読んだ本『ベルリン終戦日記―ある女性の記録』を再読しました。 『ベルリン終戦日記―ある女性の記録』(白水社) 山本 浩司 訳 この日記は1945年4月20日から始まっています。著者は当時ベルリンで暮らしていた三十代のドイツ人女性ジャーナリストで、日記にはソ連軍に占領され略奪され陵辱された日々の出来事が綴られていま…
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カレーソーセージをめぐる、どうでもいい話

本日、日比谷公園で開催中のオクトーバーフェストに行きました。 寒い日でしたが、カレーソーセージを食べたら体がぽかぽかしてきました。 このソーセージを食べると、ウーヴェ・ティムの小説 『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』 を思い出します。 カレーソーセージの発見の経緯と戦時中の悲恋の物語をからめたストーリ…
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オペラ「影のない女」 感想

新国立劇場でリヒャルト・シュトラウスのオペラ「影のない女」を見ました。 台本はオーストリアの劇作家フーゴ・フォン・ホフマンスタールによるもので、ドイツ語上演、日本語字幕付きの全3幕のオペラです。 「影のない女」というオペラ、A.von シャミッソーの「影をなくした男」のようなストーリーなのかと思いましたが、違いました。 …
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注目の翻訳書『夜と灯りと』『姉妹の家』

2010年3月に、ドイツで人気のある若手作家の邦訳書が相次いで出版されました。 ★『夜と灯りと』 (クレメンス・マイヤー 著, 杵渕 博樹 訳,新潮社刊) 著者クレメンス・マイヤー(1977年生まれ)は東ドイツ出身で、主に壁崩壊後の旧東ドイツ市民の様子を描いている作家です。 本書は12の作品からなる短編集です。…
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コミック化されたカフカの名作

2010年4月に刊行された『カフカ Classics in Comics』(フランツ・カフカ著 西岡兄妹作画 池内紀訳 ヴィレッジブックス刊)を読みました。 西岡兄妹の描く絵は、不思議な、というかちょっと不気味な雰囲気なので、カフカの世界に驚くほどぴったりです。 活字で一読しただけでは理解しにくいカフカの小説も、漫画にす…
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今日の新聞書評欄に載ったドイツ関係の本 

朝日新聞と日経新聞に一冊ずつドイツ関係の本が紹介されていました。 どちらも面白そうな本だったので、読んでみたい!ですが、どちらもちょっとお値段が高めでした… 図書館で借りようかな… ★朝日新聞で紹介 『汝の目を信じよ! 統一ドイツ美術紀行』(徐京植著 みすず書房刊) 「退廃芸術」と呼ばれた美術作品に魅了された著者の美…
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『絵画鑑定家』を読みました

『絵画鑑定家』(ランダムハウス講談社文庫) マルティン ズーター 著・シドラ 房子訳 まずは、あらすじを版元のサイトから引用させていただきます。 名門ヴァインフェルト家の末裔アドリアンは絵画の鑑定家として働く一方、芸術家に資金を援助するパトロン役も果たす温和な人物だった。だが、奔放な女性ロレーナと出会ってから…
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ドイツ映画『エフィ・ブリースト』

 先日、ドイツから取り寄せたDVDを2本観ました。どちらもドイツの作家、テオドール・フォンターネ(1819-1898)の小説『エフィ・ブリースト』を映画化した作品です。 『EFFI BRIEST』 (ドイツ/2009年/113分/ヘルミーネ・フントゲブルト監督)*ドイツ語字幕付き 『FONTANE EFFI BRIEST…
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映画化されたドイツの小説

 ふと、映画化されたドイツ(語圏)の小説ってどのくらいあるのかしら?と思い、今まで観たり読んだりした作品をリストアップしてみました。結構ありましたよ~! 実際にはもっとずっとたくさんの小説が映画化されているはず。また新しい作品を観たら(あるいは読んだら、あるいは前に観た作品を思い出したら)、このリストに書き足していきます。 ★=映…
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『Lila,Lila』読みました

 先週のブログでも少し書きましたが、ドイツで公開された映画『Lila,Lila』(アラン・グスポーナー監督)の原作を読みました。 【あらすじ】  バーでウエーターをしているダフィットは、なじみの店で買った中古のナイトテーブルの引き出しから古い原稿の束を見つけた。それは『ゾフィー、ゾフィー』というタイトルの付いた恋愛小説だった。ダ…
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『空の飛びかた』

 『リスとはじめての雪』ですっかり気に入ってしまったメッシェンモーザーの絵本、2009年に出版された邦訳絵本を図書館で借りてきました。  『空の飛びかた』 ゼバスティアン・メッシェンモーザー作 関口裕昭訳 光村教育図書  空を飛ぶことができると思い込んでいるペンギンと出くわした「わたし」が、ペンギンと一緒に空を飛ぶ…
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『リスとはじめての雪』

 愛読しているメルマガで紹介されていた絵本を図書館で借りてきました。 『リスとはじめての雪』 ゼバスティアン・メッシェンモーザー作 松永美穂訳 コンセル  雪を見たことのないリスが、ハリネズミとクマと一緒に冬眠するのをがまんして雪を探すお話です。  雪というのは「白くて湿っぽくて冷たいもの」と、教えてもらった…
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2009年に出版された本

 2009年に出版されたドイツ関係の本をリストアップしてみました。(興味のある分野の本のみです。)  出版不況といわれていますが、ドイツ関係の本だけでも結構刊行されています。ベストセラーとなった本はなさそうですが…でも、売れる本が良い本とは限りませんし、ドイツの文化を伝えてくれる本やドイツ語の学習を助けてくれる本の刊行を楽しみにしてい…
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『ヴォツェック』

 新国立劇場でアルバン・ベルク(1885-1935)のオペラ『ヴォツェック』を観ました。  全三幕で、上演時間が約一時間半の短いオペラです。 【第一幕】  貧しい兵士のヴォツェックは、大尉のひげを剃ったり、医者の人体実験に協力したりして金を稼ぎ、内縁の妻マリーとその子供を養っています。ヴォツェックはマリーを愛してい…
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『僕とカミンスキー ―盲目の老画家との奇妙な旅』

本の感想です。 【あらすじ】  うだつの上がらない美術ライターのツェルナーは、名声を得るため盲目の高齢画家カミンスキーの伝記を書こうとしていた。<マチス最後の弟子>と言われたカミンスキーはまもなく死ぬかもしれない、亡くなれば自分の伝記が注目を集めるだろう…そんな下心を抱き、ツェルナーはアルプスの山の上にある画家のアトリエを訪れた…
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『過去への扉をあけろ』

今回ご紹介する本は、大変良い本なのですが、現在販売されていません。図書館で借りられると思いますので、ぜひお手に取ってみてください。 【あらすじ】  舞台は現代。北ドイツの小さな町クラインシュタットで、町の名前が七百年前に初めて古文書に記されたことを記念して「七百年記念祭」が開かれることになった。市内の伝統校ローレンツェン校では生…
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『ケストナー ナチスに抵抗し続けた作家』

ドイツの作家エーリヒ・ケストナーの伝記をご紹介します。この本はドイツ児童文学賞を受賞しました。 【あらすじ】  エーリヒ・ケストナーは、1899年にドレスデンで生まれた。実家は貧しく両親は不仲で、母はユダヤ人の医師と不倫関係にあり、エーリヒは不倫の子だった。しかしその事実は母の胸のうちに隠されたまま、エーリヒはケストナー家の息子…
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『小さい つ が消えた日』

日本語の文字が主人公の素敵な物語をご紹介します。 【あらすじ】 五十音村に住む文字さんたちは、一文字ずつ性格が違っていました。「あ」さんは、あいうえお順でもアルファベットでも一番にくるので、自分が最も優れていると思っていました。「ん」さんは最後の文字なので、控え目でした。 あるとき、村の集まりで誰が偉いか話題になりました。自分…
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『Die Haeschenschule』(邦訳書名『うさぎ小学校』)

先日、本に詳しい友人からドイツのすてきな絵本をいただきました。(ありがとうございます!) ドイツで長いあいだ愛されてきた、ウサギの絵本です。 そして今日はちょうど復活祭*。復活祭といえば、復活祭の卵**、復活祭の卵といえばウサギ***と繋げて、今回はドイツ書『Die Häschenschule』(邦訳書名『うさぎ小学校』)…
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『さて、ぼくは?』

優秀な兄弟と比較され、コンプレックスを抱えた少年が、悲しい事故をきっかけに自立していく姿を描いたドイツの児童文学をご紹介します。 【あらすじ】  ヨーとハンネスは双子の兄弟。生まれたときから二人一組として扱われ、名前まで祖父ヨハネスの名を半分にして分け与えられたヨーとハンネス。だが、二人は全然似ていなかった。ヨーは頭がよくハンサ…
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『黒のトイフェル』

ドイツ発、教養がつくミステリー小説をご紹介します。 【あらすじ】 舞台は1260年のケルン。新しい大聖堂の建築現場で、有名建築家の死を目撃してしまった「こそ泥のヤコプ」は、その後、殺し屋に命を狙われ、さらに周囲で次々と殺人事件が起こる。ヤコプは、知り合いの女性から紹介された学者のヤスパーとともに、殺し屋と事件の謎に迫る。 やが…
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『エスターハージー王子の冒険』

人気画家ミヒャエル・ゾーヴァの挿絵入りの、かわいいウサギのお話をご紹介します。 【あらすじ】  エスターハージー王子はオーストリアで代々続く有名なウサギの貴族、エスターハージー伯爵の孫。伯爵は、孫たちの体格が自分たちの世代よりも小さくなっていることに危機感を募らせていた。そのため、男の孫たちに、外国に行って大きな体をしたウサギの…
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『深海のYrr』

ハリウッドで映画化されることが決定しているドイツの超大作海洋ミステリー小説をご紹介します。 【あらすじ】 2003年、カナダやノルウェーの海で、相次いで生き物たちの異常な行動が確認された。海洋生物学者らが謎の解明に取り組むが、その間にも海の異変は進行し、人間に影響を与え始める。クジラが人間を襲い、ロブスターが爆発して得体の知れな…
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『白バラは散らず』

 この本は、ヒトラー政権下でビラをまくなどの抵抗運動を起こした「白バラ」グループの中心人物ショル兄妹の姉が、弟たちの思い出などを綴ったものです。  兄妹の生い立ち、一時期ヒトラーに魅了された青春期、そしてミュンヘンでの大学生活と抵抗運動から処刑までの詳細が綴られています。さらに、実際に配布された「白バラのビラ」の内容も紹介されています…
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『世界の測量 ガウスとフンボルトの物語』

ドイツの人気作家ダニエル・ケールマンの小説を初めて読みました。 この本は、ドイツ国内で120万部の売上を記録し、日本の各新聞社の書評でも取り上げられ、NHKテレビドイツ語講座の「ドイツおもしろ本さがし」(2008年5月15日放送分)で児玉清さんも絶賛していた話題作です。 博物学・地理学者フンボルトと、天文学・数学・物理学者ガ…
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『鉄腕ゲッツ行状記――ある盗賊騎士の回想録』

ルターやデューラーと同じ時代を生きた中世ドイツの騎士、ゲッツの自叙伝を読みました。 ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン(1480/81-1562)は貴族の生まれで、豪胆な騎士として名を轟かせていた実在の人物です。彼は1504年のバイエルン継承戦争で右手を失いますが、義手を付け、鉄腕盗賊騎士として晩年まで大暴れしました。 本書は、…
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『おひさまホテル』

ドイツで愛読されている童話をご紹介します。 【あらすじ】 ある小さな野原に、大小さまざまな動物たちと、美しい草花たちが暮らしていた。野原のまんなかでは、野原小人のトリーがテントを出し、動物たちに飲み物や料理を出していた。 あるとき、トリーは、野原のみんなが食事をしたり泊まったりできるホテルを建てることを思いつく。 【感…
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『キャプテン・ブルーベアの13と1/2の人生』

ドイツで100万部を突破した、異色のファンタジー小説をご紹介します。 【あらすじ】 主人公はみなしごのクマ、ブルーベア。 裸でクルミの殻に入れられて、海の真ん中に捨てられていたブルーベアは、巨大な潮流に呑み込まれそうになったとき、「こびとの海賊」に助けられ、九死に一生を得る。その後、「クラバウターお化け」「おしゃべり波」「七つ…
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『マレンカ』

ドイツの代表的な児童文学作家として知られるイリーナ・コルシュノフの、大人向けの小説をご紹介します。この本は、内容も訳もすばらしいのに絶版扱いになっています。 【あらすじ】 マレンカは1926年、ドイツの地方都市ピューリッツ(現ポーランド領)に生まれた。母親は出産後しばらくして他界。父親は別に家庭があり、金を仕送りしてくれるだけの…
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『幽霊コレクター』

ドイツで30万部を超えるベストセラーとなった短編小説集をご紹介します。 本書には、七篇の作品が収録されています。どの作品も、30代から40代と思われる女性が主人公で、「旅」がテーマになっています。プラハやヴェネツィア、カルロヴィ=ヴァリやアメリカなどへ旅する中で、主人公の女性たちは、恋人や友人、家族、自分の人生と向き合います。 …
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